グループ会社が運営する2施設がSC大賞、地域貢献大賞を受賞

2023/06/12

一般社団法人日本ショッピングセンター協会主催の「第9回日本SC大賞・第7回地域貢献大賞 ※」が2023年4月27日に発表されました。
第7回地域貢献大賞(倉橋良雄賞)/国土交通省都市局長賞を、九州産業交通ホールディングスが運営する『SAKURA MACHI Kumamoto』(熊本県熊本市)が、第9回日本SC大賞の特別賞を、HISホテルホールディングスが運営する『HOTEL VISON』が入る商業リゾート施設『VISON』(三重県多気郡多気町)が受賞しました。
両施設共に、地域に貢献している事を高く評価していただいています。
 
『SAKURA MACHI Kumamoto』受賞理由:
旧熊本交通センターと県民百貨店の建て替えにより誕生した、ホール、ホテル、マンション、オフィス、結婚式場を備える複合型商業施設で、バスターミナルも併設する。飲食系店舗を約半数導入し、アパレル、各種雑貨、シネコンなどの幅広い業種を揃えて、さまざまな年齢層のニーズに対応している。地場企業を積極的にテナント誘致するほか、行政関連施設、医療施設、保育施設、旅行窓口など多様な生活サポート機能を備えている。一年を通じて緑あふれる常緑樹、四季折々の表情を出す落葉樹や地被植物の花々など200種以上、3,000本・株以上の植栽で、屋上緑化を行うとともに各フロアに屋外デッキを設置することで、多くのレストスペースを設けてゆったりくつろげるスペースを提供している。建物は耐震性を強化。帰宅困難者対策として1万人規模の避難受入可能な食糧・飲料水を備蓄するなど防災拠点として地域インフラの中心的役割を担っている。旧熊本交通センター解体時に熊本地震が発生するなど、同SCは復興に向けたシンボルとしての期待も大きい。交通の要衝という立地から、大型商業施設だけでなく、地域の商店街、熊本城をはじめとした観光施設、地域産物など、地域ブランド形成のための情報発信、交流イベント、地域住民やエリア訪問者の利便性や快適性を重視したハード・ソフトの取り組みが展開されている。
 
『VISON』受賞理由:
自然に恵まれた三重県多気郡多気町の東京ドーム24個分の広大な敷地に、ホテルや薬草湯、飲食、マルシェ(産直市)、農園、ライフスタイル雑貨などの多彩な業種業態のショップ(75店舗)が出店する国内最大級の商業リゾート施設として2021年7月に開業した。地元の木材をふんだんに使い、傷んだ箇所は木材を張り替えながら補修することで、地域林業を継続的に支援している。「文化の継承」というコンセプトのもと、地域やテナントとの持続可能な関係を重視している。100年後を見据えた開発故郷(ふるさと)創成型のプロジェクトで、広大なエリアは9つのゾーンで構成し、SCというよりは商業とリゾート、ふるさと創生を絡ませた新しい「商業リゾート」領域を開拓している。20年で終えるプロジェクトではなく、100年先を見据えたプロジェクトに各テナントも「思い」をともにしている。敷地内にはナショナルチェーンやコンビニエンスストアはなく、自動販売機すら見当たらない。食物販であれば食の伝統や文化を継承する店舗や、ファッションやライフスタイルであれば生産者を尊重し、地域に貢献し、素材や製法が地球環境に優しい商品を扱う店舗を集積した。「100年後にも残る店」にこだわり、「VISON」のブランドと思いを明確に伝えている。

※日本SC大賞・地域貢献大賞について
協会創立30周年を記念して、これからのショッピングセンター(SC)のあり方を示唆し、社会的役割を果たしているSCを顕彰し、SC業界の一層の発展に寄与することを目的として2004年に「日本SC大賞」を創設。また、当協会が策定した「地域貢献ガイドライン」 (2007年1月)をもとに、地域活性化に取り組み、地域のコミュニティの核として地域住民の生活に欠かせない地位を築いているSCを表彰する「地域貢献大賞(倉橋良雄賞)」を2008年に創設。日本SC大賞・地域貢献大賞プレスリリース

(写真左)SAKURA MACHI Kumamoto (写真右)HOTEL VISON

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