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Interview
おからだの不自由な方も、
安心・安全・快適に
旅を楽しめる世界を目指す。

片桐 幸一
Katagiri Koichi

片桐 幸一

営業(BtoC)

ユニバーサルツーリズムデスク
所長代理/2002年入社

Profile

生まれつき聴覚障がい(感音性難聴)を持ちながらも、ユニバーサルツーリズムデスクにて、自身と同じ聴覚障がいを持つお客様の旅行相談・手配、ツアー企画などのほか、手話対応添乗員として国内・海外へとお客様をご案内している。

Career
  • 2002.4団体事業部(契約社員)
  • 2003正社員として登用
  • 2005.4エコ・バリアフリートラベルデスク(現ユニバーサルツーリズムデスク)
  • 2010~手話対応の添乗員が同行するブランド商品「しゅわ旅なかま」をはじめ、手話でのコミュニケーションを中心とした商品や講座、サービスを多数発表
旅を通して、自分にしかできないことがある

" 旅を通して、自分にしかできないことがある "

――― 学生時代から旅行会社での就職を視野に入れて就活をしていたのでしょうか?

障がいを持っている方のために何かしたいという気持ちがあり、当初は福祉関係の仕事を目指していました。
しかし一人で釜山へ旅をした話を同じ聴覚障がいを持った友人にした際、「一人で行けるの?」と驚かれてしまったんです。

自分にとっては普通のことでしたが、意外にもその友人に驚かれたことで、耳が聞こえない周りの友人のために、旅を通して自分にしかできないことがあるのではないか、と気付きました。
また、当時は聴覚障がいを持つ方が旅行に行きやすい環境ではなかったので、旅行会社に入り、その環境を整える挑戦ができるのではないか、と考えるようになりました。

――― その気付きが旅行会社を目指すようになったきっかけだったのですね。最終的にHISに入社した決め手は何でしたか?

就活では、主に旅行会社を中心に、ハローワークや障がい者雇用枠、また私の場合、一般枠での応募もしました。
耳が聞こえない分、インターネットでの情報収集だけではなく、会社説明会をはじめ実際にその会社まで足を運び、自分の目で見て会社を選ぶことにこだわっていました。

そんな中、HISでは障がい者雇用枠としての採用でしたが、入社後は一般社員と同じフロアで垣根なく働けそうな環境だということがわかったので、最終的にHISへの入社を決めました。

常に自分の頭で考え、挑戦することが求められる風土

" 常に自分の頭で考え、挑戦することが求められる風土 "

――― HISに入社してすぐ、どんな仕事に携わりましたか?

入社直後は団体営業課に配属され、団体旅行や法人旅行のサポート業務を中心に行いました。
見積書や旅程表作成のほか、各団体様に応じたプレゼン資料の作成など、多様で柔軟なスキルが必要とされる仕事です。

団体営業課は一つの旅行で100名以上のお客様の手配を行うことが珍しくなく、一人一人のお客様ごとに対応の仕方も異なります。
常に自分の頭で考えながらアクションしなければならないことが大変でしたが、そういった経験を積めたことはありがたかったです。

――― ありがたかったということは、当時の大変だった環境に身を置くことが今の仕事に生きている、ということでしょうか?

現在所属しているユニバーサルツーリズムデスクでも、接客はお客様によって千差万別なので、当時の経験は今の仕事でも活きています。

また、団体営業課では「人」との関わりが多い部署だったので、入社前と比べて「人」に興味を持つようになりました。今の仕事の中でも、新しいジャンルに飛び込むことで新しい「人」との出会いがあるので、不安よりもワクワク感の方を強く持てています。

――― 片桐さんが、入社当時から挑戦を厭わない原動力はどこから来るのでしょう?

小学校や中学校では、常に一番前の席で先生の口元を見ながら勉強をしなければならなかったですし、大学時代もボランティアの方によるノートテイクを書き写して勉強していました。

環境のせいにすることなく壁を乗り越えることが当たり前の中で育ってきたので、団体営業課での仕事にマニュアルがなく、常に自分の頭で考えて動かなければならないことや、新しい挑戦が求められる環境は苦ではなかったですね。

お客様の声が新たな挑戦の原動力になる

" お客様の声が新たな挑戦の原動力になる "

――― 現在所属しているユニバーサルツーリズムデスクへはどのようなきっかけで異動しましたか?
また、どういったスタッフと共に働いていますか?

入社してから2年ほど経った頃に、社内でバリアフリーデスク(現ユニバーサルツーリズムデスク)が立ち上がったことを耳にしました。
ご高齢の方やおからだの不自由な方の旅行相談・手配、お客様のご要望に応じたオリジナルユニバーサルツアー企画のご案内などをするデスクです。

社内公募に応募するためには、所属部署で3年以上働くことが必要だったため、3年経ったタイミングでバリアフリーデスクへの異動を希望しました。
現在では私を含めて7名のメンバーがユニバーサルツーリズムデスクで働いています。社会福祉士・介護福祉士の資格を持つスタッフも多いので、日々刺激を受けながら仕事をしています。

――― 異動後は「しゅわ旅なかま」をはじめとした旅ブランドの立ち上げに挑戦したと聞きました。

「しゅわ旅なかま」は、聴覚障がい者の方が安心して旅行を楽しんでいただくための旅ブランドです。
実際にカウンター営業を通して、お客様と手話を交えてお話しする中で「こういうのがあったらいいな」というお客様の声から実現に至りました。

CiaoやImpressoといったツアーブランドでは、案内や添乗員の話が聞き取りにくくて困っているというお話を度々聞いていたことや、本当はツアーに参加したいお客様が仕方なく航空券+ホテルでご予約されるという状況があり、どうにかならないかという思いが積もっていったのです。
そんな時、新しい挑戦を後押ししてくれる上司の存在や、ちょうどその頃からツアーで添乗する機会にも恵まれ、「しゅわ旅なかま」を実現することができました。
お客様が「片桐さん、こういうのやってほしいんだけどどうかな」と相談してくれるからこそ、新しいブランドをつくる挑戦ができると思っています。

――― お客様の声を何より大切にしてきたのですね。そんな中、コロナ禍では社会状況の変化への対応を余儀なくされたと思いますが、どういった対応をしていましたか?

コロナ禍において、お客様にとって一番困るのが、「どこの国へいけるのか」「その国に行くには何が必要なのか」など、最新で正確な情報へのアクセスが難しいという点だと思います。

聴覚障がいを持っているお客様の中には、手話を中心にコミュニケーションをしているお客様もいらっしゃいます。そういった方には書面だけでは伝わりづらいので、手話の動画を撮ってSNSにアップするなど、視覚として情報を届ける工夫をしていました。
そういった取り組みをしていると、たまにお客様が実際にカウンターに会いに来てくださったりしました。

思い描いた未来は、自分自身が叶えるもの

" 思い描いた未来は、自分自身が叶えるもの "

――― 旅行を手段にどのような世界を実現しようと考えていますか?

ユニバーサルツーリズム業界の中で、聴覚障がいは未だ進捗が乏しい分野です。その中で、先駆者として概念や新しい旅行ジャンルを作り上げていきたいと思っています。

聴覚障がいがあっても、安心・安全・快適に旅を楽しめる世界を目指しています。
全国でも稀な聴覚障がいの分野での旅行手配・ご案内をしているので、良くも悪くも自分自身の取り組みが「模範」になってしまうこともあると思います。
だからこそ、自分自身の取り組みを過信することなく、常に自問自答するように、そしてその取り組みがHISの社会的イメージにも大きく関わることに責任を持つように心掛けています。

――― 最後に手話を使って、未来の後輩に向けてメッセージをお願いします!

思い描いた未来は、自分自身が叶えるものです。そのためには、未来に向かってチャレンジするしかありません。
HISは常にチャレンジャーです。私も夢に向かって常に貪欲です。夢を叶えようと思う方はぜひとも一緒に働きましょう!

ある1日の仕事のながれ

  • 10:15

    出社

    メールチェック・1日のスケジュール確認

  • 11:00

    メール・来店対応

    手話対応の旅行相談・申込み対応、旅行手配

  • 12:00

    ランチ

  • 13:00

    メール・来店対応

    手話対応の旅行相談・申込み対応、旅行手配

  • 15:00

    手配業務

    団体案件の旅行手配

  • 16:00

    企画・商品造成

    海外支店やエージェント様との打合せ

  • 17:00

    メール・来店対応

    手話対応の旅行相談・申込み対応、旅行手配

  • 18:00

    企画・商品造成、WEB作業、事務作業

    募集型ツアーのしおり作成、新規ツアー商品の収支確認、商品WEBページ・チラシ作成、販促SNSツール作成

  • 19:15

    退社

※社員の所属等は、取材当時のものです。