コンプライアンス基本方針 「正々堂々」
常に変化する社会の潮流にアンテナを張り、社会の潮目を理解しながら「バランスと倫理観」を持って正々堂々と行動すること。HISグループがステークホルダーの皆様から信頼され続けるために、この基本方針とHIS Group 行動憲章を貫き、一人ひとりがHISグループの顔であるという意識を持って実践します。
HIS Group 行動憲章
社会に対して、私たちが守るべき行動規範
私たちは、次の8原則に従い、全ての法令や国際ルールを遵守するとともに、この憲章に対して常に高い倫理感と誠実さをもって行動することを目指します。この憲章に反するような事態が生じた場合には、速やかに事実確認と原因究明、情報開示にあたり、適切な対応と再発防止を徹底します。役員と幹部社員は、この憲章の精神の実現が自らの役割であることを認識し、社内体制の整備を行い、率先垂範してその実現を目指します。
1. 社会に有用な商品・サービスの提供
お客様に満足・信頼していただけるよう、安心と安全に十分配慮しつつ、熱意と誠意を込めて有用な商品とサービスを提供し、またその開発に力を尽くします。
2. 公正・透明・自由な取引
お客様に商品を販売し、サービスを提供するときにも、必要とする商品を仕入れ、物品を購入し、サービスの提供を受けるときにも、不健全な商慣習には毅然とした姿勢で臨み、公正で透明かつ自由な取引を行います。
3. 適正な情報管理と誠実なコミュニケーション
お客様をはじめとするステークホルダーの情報など、情報の持つ価値と重要性を十分に認識して適正に管理し、その価値を損なうような利用はしません。会社の情報は、正確かつ公正に、そしてタイムリーに開示します。また、ステークホルダーに対して適切な情報提供と誠実なコミュニケーションを行います。
4. 快適で安全な職場環境の確保
従業員の人格や個性を尊重し合い、公私のけじめをつけ、公正な職場秩序の維持を図り、他人に不快感を与えるような行為をなくして、いつも清潔で安全な、明るく元気で生き生きとした、働きやすい豊かな職場環境づくりを目指します。
5. 多様性、人格、個性の尊重
国籍、人種、文化、宗教などを越え、全ての人々の国際的に認識されている人権を尊重した経営を行います。
6. 地域・社会との共生
地域・社会と幅広く良きコミュニケーションを保ち、会社の発展と隆盛を通して地域・社会に貢献していきます。また、社会の秩序や安全に脅威を与えるような反社会的勢力の行動やテロ、サイバー攻撃および自然災害等に備え、組織的な危機管理を徹底します。
7. 地球環境の保全
かけがえのない地球環境を想い、省エネルギー、廃棄物の削減、リサイクルの推進、ムダの排除など、事業活動全般を通じて環境との共生に努めます。
8. 世界平和への希求
多くの人々に国内外の地域の慣習や文化に触れる機会を提供し、お互いを理解し尊重することを促し、世界平和の一助となる取組みを推進していきます。
組織・運営
リスク・コンプライアンス体制

リスク・コンプライアンス委員会
HISグループのリスクマネジメントおよびコンプライアンスの徹底のために必要な体制を整備し、これらの推進を通じて業務の適正を確保することを目的としたリスク・コンプライアンス委員会を設置しています。当委員会は四半期ごとに開催され、コンプライアンスに関するHISグループ各社からの報告、情報共有、議論を実施しています。
リスク管理室
リスク管理室は、リスク・コンプライアンス委員会の事務局としての役割を担います。HISグループ全体のリスクに関する情報を収集し、リスク・コンプライアンス委員会に共有します。発生しうるリスクの洗い出し・分析・評価・対応に係る管理体制の整備や、リスクの顕在化を未然に防止するために関係各署と連携して活動します。また、HISグループ各社において選出されたリスク・コンプライアンス責任者と連携し、各社にコンプライアンスの徹底を促します。あわせて、子会社ガバナンス検討委員会の事務局として、委員会間の連携強化、実効性の向上に取り組んでいます。2025年3月から11月の間、時限的に子会社ガバナンス検討委員会で検討、改善した子会社統治方針・管理体制に係る事項を当委員会で継承し、グループガバナンスの観点でのリスク対応、コンプライアンスの徹底を推進しています。
ガバナンス統括本部
より強固なガバナンス体制を構築することを目的とし、リスク管理室、法務部、内部統制室、総務グループを統括し、ガバナンス関連の機能の一元化を担います。グループ全体のガバナンスを統括し、リスク評価と適切な情報提供による健全な事業活動を支援します。
内部通報制度
あらゆるリスクを早期に発見し対策を講じることを目的として、各種相談・通報窓口を設け、コンプライアンスや業務環境に関わることなど、幅広い内容に対応しています。社内窓口のほか、専門機関に委託した外部窓口を設けるとともに、相談・通報したことを理由に不利益な扱いを受けないよう、関係者の守秘義務を徹底し、関連情報を厳重に管理しています。それらにより利用者が相談・通報しやすい環境を整え、自浄作用を高めています。

繰り返しの啓蒙活動に加え、通報内容の傾向からのリスク分析など、活用度を高めてまいります。
FY2024 コンプライアンス推進活動
| 活動内容 | 実績 | 手段 | 実施者 |
|---|---|---|---|
| リスク・コンプライアンス委員会 開催 | 4回 | 対面形式(一部オンライン) | 委員会委員 |
| コンプライアンス研修 実施 | 3回 | 動画視聴・eラーニング | リスク管理室 |
|
コンプライアンス関連情報 配信 ・Monthly Newsletter ・管理職向けメールマガジン ・HIS社員向け事例紹介 |
12回 12回 6回 |
イントラ配信・メール配信 | リスク管理室 |
|
リスク・コンプライアンス関連情報 共有 ・グループ内各社からの報告リスト ・リスク・コンプライアンス委員会 |
12回 4回 |
リスト提出・委員会報告 委員会後の共有会実施 |
リスク管理室 |
| コンプライアンス意識調査 実施 | 1回 | アンケート方式 | リスク管理室 |
数値目標(HIS単体)
コンプライアンス研修 実施数 6回/年間 受講率 100%
事業等のリスク
HISグループのリスクを洗い出した主な項目は下記の通りです。予防策を実施するための体制を整備し、定期的なリスク管理の確認、見直しを行うことにより、リスクの低減と未然防止に取り組みます。
また、グループ全体のリスク管理の観点から、子会社・関連会社からの即時報告および定期的な報告を実施しています。
a. 経済・社会情勢の変化
b. 市場の変化
c. 技術革新への対応
d. 提供するサービスの安全管理・品質管理
e. システム・設備の障害などによるサービスの中断・品質低下
f. 人材の育成・確保
g. 気候変動・環境規制
h. ガバナンス
i. 経理・財務