海外の仕事を知る

訪れた皆様が本当に喜び、楽しみ、幸せになれる東洋一美しい観光ビジネス都市を目指します。

日本最大級のテーマパーク再建に乗り出す。

長崎ハウステンボスは、1992年に長崎県佐世保市に開業した、オランダの街並みを再現したテーマパーク。単独のテーマパークとしては日本最大の46万1千坪という広大な敷地に、約2,200億円を投じ建設され、1996年には入場者数のピークを迎えた。しかし、過去に一度も黒字になった事はない。H.I.S.が事業再建に乗り出すと決めた2010年には、過去最低の入場者数を記録した。場内は活気がなく、ミュージアム地区は閉鎖され、店舗には人がまばらだった。夜8時には飲食店もほとんどなく、観光客は夜の長い時間をホテルで過ごさなくてはならなかった。
そんなハウステンボス内にあるホテルの一室に、H.I.S.の会長でありハウステンボスの社長である澤田が住んでいる。毎日電動アシスト付きの自転車で走り回り、顧客の目線でハウステンボスに不足しているものはないか、「明りが少ない」「BGMが聞こえない」「看板が分かりにくい」など、些細なことにも目を光らせている。 再建決定前には、反対の声もあった。しかし、澤田には1つのビジョンがあった。
それは、5年後、10年後に来る『観光ビジネス都市』の時代に備え、ビジネス・観光・エンターテインメントを結びつけること。新しい取り組みへの挑戦が始まったのだ。

2010年2月の支援表明から、9月期決算では経常黒字に。
H.I.S.が打ち出した方針
掃除をしよう 明るく元気に仕事をしよう 2割の効率化(経費を2割下げ、売上を2割上げよう、仕事のスピードを2割早くしよう)

ハウステンボス改革の為に、社員につたえられた方針は非常にシンプルなものだった。
また、広い場内の2/3を有料ゾーン、残りを無料ゾーンとして開放し、ペットの入場を解禁した。そうすることで、人・モノ・金・情報などの全ての資源を、有料ゾーンに集中させた。駐車場の無人化や照明をLEDに変えるなど自動化・効率化・コスト削減ができないかを、あらゆる角度から検討した。
コストを削減したぶん、入場料を値下げしお客様へ還元した。入場者を増やし、場内の飲食店やお土産を拡充する事で、お客様に楽しんでいただく事にしたのだ。 また、長崎県は他の都市からのアクセスが悪い。来場者を増やす為に、「ONE PIECE(ワンピース)」などの知名度の高いコンテンツの使用権を獲得。「AKB48」など旬のアーティストの企画や「100万本のバラ」展開、東洋一のイルミネーション「光の王国」など集客力の高いイベントを開催した。各エアラインが続々と長崎への増便や乗り入れを決定している事も追い風となり、初年度の決算は、開業以来初の黒字化を達成した。

観光ビジネス都市へ向けて。

観光と様々なビジネスがハウステンボスで結びつくようにしたい。そのために、様々なベンチャー企業や大学などを受け入れ、多様なビジネスが生まれるインキュベーションセンターへと進化させていく。
現在はスマートホテルプロジェクト「変なホテル~変わり続けることを約束するホテル~」(2015.1.27ニュースリリース)に取り組み中。世界初のローコストホテルとして、フロント・ポーター・清掃などのホテル業務にロボットスタッフを設置。顔認証システムの導入や省エネルギー化など最新の技術を導入しながら、ホテルは常に変化していくことを目指している。
新規ビジネスを成功させていく事によって、観光とビジネスとが融合した都市になり、その中にテーマパークがあるという理想の形「東洋一美しい街“観光ビジネス都市”」を目指しているのだ。
お客様も地域の皆様も、従業員も全ての人が楽しい、幸せだと感じられるようになるために。
今後もハウステンボスの挑戦は続いていく。