社会貢献活動

社会貢献活動

トップ・メッセージ

会長兼社長コメント 副会長コメント
新たな組織体制のもと人類の創造的発展と世界平和のためにさらなる貢献をしていきます。代表取締役会長兼社長最高経営責任者(CEO)澤田秀雄

H.I.S.グループ企業理念 自然の摂理にのっとり、人類の創造的発展と世界平和に寄与する

新たにグループ企業理念を創設

旅行事業から始まったH.I.S.は、中核である旅行事業にとどまらず、テーマパーク事業、ホテル事業、運輸事業、電力事業などに事業領域を拡げ、H.I.S.グループとして、横の連携を取りながら事業を運営しています。
この度「自然の摂理にのっとり、人類の創造的発展と世界平和に寄与する」というグループ企業理念を新たに創設しました。これは、大きな宇宙の中、自然の摂理に基づき生きている我々が、常にバランスを考え、創造し、変化し、発展していくこと、また事業内容が世界平和にとって価値あるものであることを目指していくことを意味しています。非常に大きな目的であり、H.I.S.グループの存在価値を表現したものです。世界の平和に貢献できるビジネスを行う、そういった企業グループであり続けたいと思っています。

迅速・果断にチャレンジを続ける

その役割を果たし、2020年に迎える創業40周年に向け当社グループのさらなる成長を実現をするため、第37期から新たな組織体制と執行体制で臨むことにしました。
旅行事業を取り巻く環境は激変しています。創業時には、スマートフォンはもちろん、一般の人がパソコンをもつこともありませんでした。しかし現在は、誰もがスマートフォンをもち、それを駆使しながら情報を集め、旅行を計画し、楽しむ時代です。新たなビジネスモデルをつくりあげていかなければ、旅行事業の成長はありません。
また、ハウステンボスなどのテーマパーク事業やホテル事業、ロボット事業、電力事業などへ拡大を進め、現在、事業は多岐にわたります。グループ会社の数も増え、従業員総数は14,000名を超えました。
こうした中で、H.I.S.グループのさらなる成長を実現するためには、思い切った組織体制の変更が必要だと考えました。
大きな柱は、事業領域の拡大に対応したビジネスラインの確立です。事業領域ごとの独立性を高め、それぞれがより大きな権限と責任をもち、果断・迅速な経営判断によって、それぞれの事業の成長を加速していきます。全体を統括するため、各事業を知る私が社長を兼務することにしました。新たな経営執行体制のもと、1人ひとりがH.I.S.グループならではのチャレンジ精神をもって事業の成長に取り組んでいきます。
H.I.S.グループ 経営執行体制

最先端の研究成果を取り入れたロボット事業

ハウステンボスを舞台に、最先端の研究成果を取り入れながら“オープンイノベーション”を先取りして進めてきたロボット事業は、まずロボットが業務の90%近くを担う「変なホテル」として結実しました。「変なホテル」は省エネや環境配慮においても、ホテルの最先端を行くものです。2017年3月には第2号の舞浜東京ベイもオープン予定で、世界展開も視野に入れています。
「変なホテル」におけるロボットの活躍は、従来の工場などで活躍する産業ロボットから、人の暮らしを助けるサービスロボットの可能性を大きく切り拓きました。今後AI(Artificial Intelligence=人工知能)がさらに進化すれば、過去のデータを参照するものなどは、すべてAIを備えたロボットが行うようになるでしょう。ロボットが人の労働の生産性を上げて残業時間を短縮し、人間は創造的な仕事にエネルギーを注ぐことができます。芸術・文化活動にもっと参加することもできるようになるでしょう。
ロボット事業への取り組みをさらに本格化させるため、2017年1月には新会社も設立しました。世界で進むイノベーションの流れをいち早く察知すべく、IoT(Internet of Things=モノのインターネット)※やイノベーションの国際的な拠点となっている中国の深?や九州大学にも、研究拠点を設けました。これらの海外拠点と国内を結び、広い視野をもって、日本だけではなく世界を舞台にロボット事業への取り組みをさらに強化していきます。

※loT:従来は主にPCやサーバ、プリンタ等のIT関連機器が接続されていたインターネットに、さまざまな「モノ」を接続すること

世界平和のため、さまざまな事業で貢献する

新たな事業領域として、ハウステンボスで取り組みを進めてきた「世界一生産性の高い植物工場」も、実証実験の段階から次のステージに入ります。電力事業では契約件数を順調に拡大しながら、新たに発電所の開発を進め、発電の準備をしています。さらに、観光未来都市として大きく成長したハウステンボスでは、無人島を活用し、AR(Augmented Reality=拡張現実)技術を駆使した、今までにないエンターテインメントの準備を進めています。
世界の旅行人口は急速に拡大しており、訪日旅行にも大きな可能性があります。さらに、日本から海外へ、学びや成長の機会を求めて旅に出る人も増えています。OTA(Online Travel Agent=インターネット上の旅行会社)としての機能強化はもちろん、店舗だからできる旅の魅力の発信も重要です。
人々の夢であった宇宙旅行の実現も、すぐ手の届くところにきました。H.I.S.グループでは、次世代エンジンを搭載した有人宇宙機の開発を支援しています。
旅行業は世界の人々の出会いと交流をつくり、相互理解を進め、世界平和に貢献する平和産業です。電力、農業、ロボットなどの事業も、紛争の原因となる食糧・エネルギー問題を解決する可能性のある、創造性の高い事業です。そのことを誇りに、そして使命感をもって、新たなチャレンジをスタートしていきます。

スタッフとともに、未来創造企業としてさらに成長します

H.I.S.グループが世界平和に貢献する会社になるためには、今以上にスタッフの働く環境や待遇の向上を図ることが欠かせません。すでにグループでは、全体で14,000名を超えるスタッフが働いています。組織が大きくなれば、意思の伝達に時間がかかります。上に立つ者は、スタッフの声を聞く努力が必要です。スタッフは、現場の声を上に伝える努力が必要です。それにより、風通しの良い、意見のいいやすい体質の組織にしていきます。
またスタッフが、自然の摂理に沿って仕事をしているか、無理をしていないか、バランスが崩れていないか、やりすぎていないか、悪いことをしていないかなどを問いながら、健全な組織運営を目指していきたいと思います。スタッフがやりがいをもって楽しく働き、生産性を上げ、お客様に喜んでいただき、利益も上げていく。誰かがやってくれることではなく、また会社が大きいからついていけばいいということでもありません。1人ひとりの手で、全員の力を合わせて実現していきます。それが事業を伸ばし、お客様のためになり、世界平和に貢献していくことになります。
「自然の摂理にのっとり、人類の創造的発展と世界平和に寄与する」という新たな企業理念のもと、私たちは未来創造企業としてさらに成長を続けます。
宇宙旅行に向けた新しい一歩 ?次世代エンジンを搭載した有人宇宙機の開発

H.I.S.グループは宇宙旅行への取り組みを始めています。2016年10月28日には、H.I.S.とPDエアロスペース、ANAホールディングスの3社で民間主導による宇宙旅行・宇宙輸送の事業化に向けた資本提携を行いました。
PDエアロスペースは、低コストで利便性の高い宇宙輸送インフラの構築に向けて事業を展開しており、現在、大気圏と宇宙空間を1つの機体で飛行するため、ジェットエンジンとロケットエンジンの切り替えが可能な、世界初の次世代エンジンを開発中です。同時に、航空機のように、システムのすべてを繰り返し使うことのできる完全再使用型弾道宇宙往還機も開発しています。
今後は、新型エンジンの技術実証を2017年10月に終了し、無人機による100km到達を2018年10月までに実施。2年後となる2020年10月には、有人による100km到達を実現し、2023年12月の商業運航開始が目標です。

変なホテル

「変なホテル」は、徹底した自動化やロボット化によって世界最高の生産性を実現すると同時に、積極的な再生エネルギーの活用でランニングコストを極限まで抑えた次世代ホテルです。すでに2015年7月に第1期棟が開業。2016年3月には第2期棟が完成しグランドオープンしています。フロントでは多言語対応のロボットたちがチェックイン・チェックアウトの手続きを行う他、客室への入室は顔認証。自然エネルギーの活用や省エネも徹底して追求し「世界で最も生産性が高いだけではなく、楽しい、喜んでもらえるホテル」を目指しています。2016年11月には、“はじめてロボットがスタッフとして働いたホテル”として、ギネス世界記録Rに認定されました。2017年3月には舞浜(千葉県)にもオープン。その後もラグーナテンボス(愛知県)、さらには海外での展開を計画しています。

世界初! フロントはロボットスタッフ

木造のCLT工法※でつくられた客室

※CLT工法:Cross Laminated Timber(クロス・ラミネイティド・ティンバー)工法。繊維方向が直交するように交互に張り合わせた厚型パネルを使用し、断熱性に優れ、高い耐震性を確保するメリットがある

世界一生産性の高い植物工場

ハウステンボスでは、未来を見据えたさまざまな挑戦を行っています。その1つが「世界一の生産性」「ロボット導入による自動化」「五感を刺激し興味をもって楽しめる」をコンセプトとした植物工場です。現在は、実証実験を兼ねて「変なホテル」の朝食会場でもある健康レストラン「オーラ」内で収穫し、店内で提供しています。

レストラン「オーラ」で提供されている野菜

植物工場で育つ野菜たち

会長兼社長コメント 副会長コメント
急速に変化する世界の中、H.I.S.グループの企業価値の創造を目指して、チャレンジを続けます。取締役副会長 平林朗

加速しながら大きく変化する世界

世界は今、急速に変化しています。昨日と今日を比べても変化は見えにくいかもしれません。しかし、少し高い位置から俯瞰すれば、変化の大きさと速さは、誰もが驚かざるを得ないものです。私は、かつて鉄道の改札口で駅員さんがハサミで切符を切っていた光景を覚えています。わずか30年ほど前のことではないでしょうか。しかしその後、磁気方式の切符や定期券が登場して有人改札はなくなり、さらにその後、JR東日本の「Suica」や関東の私鉄、地下鉄の「PASMO」と呼ばれる非接触式のICカードに変わりました。今ではスマートフォンで改札を通ることもできます。
ファクシミリが登場し、遠方で書かれたものが同じ姿で即時に目の前に現れることに驚嘆したのも、ついこの間のことです。しかし、情報通信技術(ICT)の急速な進歩により、今では手元のスマートフォン1つで、あらゆる情報を手に入れ、また発信することができるようになりました。そのスマートフォンも、急速に普及しています。

旅行業に求められる役割の変化

私たちが展開する旅行事業も、この急速な変化に対応しながら、進化を続けていかなければなりません。これまで、旅行を計画している人と旅先をつなぎ、未知の場所に多くの人を安全・快適に送り出すことは、旅行業の大きな役割でした。しかし今、インターネットとモバイル端末を活用した情報サービス網が整備されるにしたがって、旅行者と旅行先はダイレクトにつながり始めています。旅行業に期待されるサービスは、これまでのような「つなぐ」機能から、到着後の旅をより楽しんでいただくためのものに変わっています。その変化に対して、私たちは立ち止まることなく、次の時代の、進化した旅行業の姿を求めながら進んでいかなければなりません。
旅行先にどんな楽しみや出会い、学びがあるのか。「ここは面白い」「ここはおいしい」「ここには絶景がある」……など、私たちはさまざまな形で、旅をさらに豊かで楽しいものにするために、新たなサービスや商品、そしてそれを提供する仕組みをつくりあげていかなければなりません。

到着地でのサービスを強化

旅先に滞在中の“旅ナカ”をより快適で楽しいものにするため、私たちはタイムリーな情報やサービスの提供を可能にしていきます。たとえば、オプショナルツアーの紹介やガイドの現地手配など、まるで旅に同伴しているかのように細やかな対応を目指します。
さらに、旅先において、独自の風土や文化、歴史、特産品、隠れた名所などを織り込んだ旅行商品を企画し、魅力ある旅をご提供することで、地域の振興にも貢献していきます。
そのためには、より現地の事情に通じた旅行事業者などに対するM&Aも視野に入れて展開するとともに、到着地の国や地域、各地方の自治体・観光組織との連携を深め、地元発の観光情報の提供・旅行商品の造成をさらに促進し、全世界で「着地型観光開発」を強化します。

ホテル事業をさらに強化

旅先におけるサービスの充実のためには、旅行者を受け入れ、旅行中の拠点となるホテルも、今まで以上に重要な存在となります。快適性、価格、“旅ナカ”を支援する充実したサービスなどを備えたホテルの建設・運営も、私たちの大きな役割です。 そのため、ホテル事業も強化します。3年から5年で100軒のホテルを建設あるいは運営することが目標です。M&Aなどの手法も駆使して、全世界でホテル網を充実させていきます。 H.I.S.グループの新たな企業理念「自然の摂理にのっとり、人類の創造的発展と世界平和とに寄与する」のもとで、私たちは、今求められる旅行業のあるべき姿を明確にしながら、それに向かってすべてのステークホルダーの皆様とともに歩み続けます。私たちの大きなチャレンジに、今後とも変わらぬご支援、ご鞭撻を賜りますよう、心よりお願い申し上げます。